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塾の講師を通じて、人の可能性を知った。

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『私、頑張ったから…』

無理と言われていた公立高校の入学手続きの書類を持って、彼女は塾に来た。

模擬試験の5教科合計(250点満点)が、100点を大きく下回る彼女が、母親に連れて来られたのは、中2の3月だった。彼女はずっと下を向いていた。

特に数学は厳しく、九九があやふやであり、方程式どころではなかった。その数学を私が担当することになった。

とにかく、彼女の出来る所を探し、その少し先の問題を、何度も何度も解かせた。プリントして、相当な枚数を解かせた。

陸上で鍛えた精神力が、彼女の武器。へこたれる事なく、ついて来てくれた。

とにかく彼女の出来る所の少し先の課題を与え続け、何度も何度も解かせた。

他の教科の先生とも、状況を共有しながら指導を続け、秋の模試では5教科合計で150点に近づく事が出来た。

この点数が本番でも出せれば、彼女の志望校には受かる!そう全ての講師が確信した瞬間だった。

その後もペースを落とすことなく、彼女は私たちについて来てくれた。笑う事が増え、時には冗談まで言うようになった。

合格発表の日に、彼女は志望校の入学手続き書類を持って、塾に来てくれた。

彼女は一言、『私、頑張ったから…』と泣きながらも、力強い表情でつぶやいた。

彼女は、私たちに人の可能性の凄さを教えてくれた。人は変われる。成長出来る。

仕事で辛い時、私はいつも彼女の事を思い出し、自分に喝を入れ直しています。

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最終更新日:2014-09-01 22:12

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